「大麻合法化について」3・大麻合法化進展の背景

close up photo of cannabis plant
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要点

  • 違法ドラッグの使用者が増えすぎると刑罰が与えられないようになる。
  • 違法ドラッグに対する量刑も民主主義的決定の範囲にある。

欧米では違法ドラッグに対する規制が緩くなりつつある。オランダで大麻が合法化されたのはかなり昔だが、最近ではアメリカの一部地域で大麻が解放されつつある。その根本的な背景はドラッグ利用者があまりにも増えすぎたという現実がある。

ドラッグの使用が限度を超えて広がりすぎると、犯罪者が増えすぎて刑罰が下せなくなる。その結果として、行政は刑罰以外の方法を模索するようになる。しかし、それはドラッグが安全だからではなく、あまりにも蔓延したためにどうしようもなくなった結果である。

そして、この動きは最終的にソフトドラッグの合法化へ繋がっていく。違法ドラッグを規定しているのは法律であり、それは議会によって制定される。つまり、どのドラッグが違法で、どこまでなら違法でないかは民主主義的決定の範囲にある。

ドラッグ使用者が増えすぎると、まずはソフトドラッグの合法化を求める動きが強まる。それは彼らが多数者になったからである。あるいは、選挙に影響を与えられるほど大きな勢力になると政治家は無視できなくなり、大麻合法化が議題として上がるようになる。この状況は他のどの利権にも当てはまることであり、十分な勢力と主導者さえいれば、利益追及のための政治化が起こる。

大麻合法化は合理的選択の問題ではなく、民主的な問題である。ソフトドラッグの合法化にはいろんなお題目を唱えられるだろうが、基本的には、法案を通せるほどの勢力になれるかどうかに掛かっている。現実的に、議会において大麻が合法化されるのであれば、その吸引は合法である。そもそも、麻薬における違法と合法の線引きは難しく、合理的に判断できるようなものではない。

欧米でどれくらいドラッグが進んでいるのかを示すために、もう一つEUのドラッグ使用のグラフを出す。

anyillegaldrugs

この図は直近一年間の男性の違法ドラッグ使用を示すグラフで、基本的に、西欧において違法ドラッグが蔓延している。この図を見る限り、ドラッグの利用は倫理的問題というよりも経済力に相関しており、国がある程度の経済力を身につければ、一定の層がドラッグ中毒者になることを示している。

要するに、ソフトドラッグを合法化しようという欧米の動きは、単に、ドラッグ使用者が法律を変えられるほど多くなったという意味であって、ソフトドラッグ合法化論の主張者のお題目には本質的には意味がない。

 

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