- 今回の香港選挙は、改めて、選挙が民主的意見を明らかにする重要な手段だと示した。
- 香港住民の大勢は民主派を支持した。
2019年11月、香港で区議会選挙が行われ、圧倒的に民主派が勝利した。その結果は以下のようになっており、民主派の勝利は一目瞭然である。 この選挙結果には幾つ…
- 香港区議会選挙は元々大きな選挙ではない。
- 香港の選挙区は小選挙区制であり、かなり狭いエリアから代表が選ばれる。
- ただし、今回の選挙は現在の香港の民意を示したと判断できる。
香港のメインの議会は立法会であり、今回選挙が行われた区議会ではない。香港は中国における一国二制度という枠組み…
- 民主派が圧勝したが、小選挙区による効果もある。
- 得票率以上に、投票数が爆発的に拡大したことに意義がある。
- 香港の住民は選挙を通して意見を表明することを選択した。
今回の香港区議会選挙は民主派が圧倒的に勝利した。この選挙結果自体はWIKIに詳細が載っており、そのリンクを張っておく。 この選挙結果を分析す…
- 民主派が圧勝した中で、北京派が議席を守った地域もある。
- 初見のイメージでは、新興住宅地で北京派が健闘したように見える。
民主派の圧勝は小選挙区制度によって拡大化されているが、小選挙区制には民意を大きくスウィングさせて法制度を変革させる機…
- 人口増加地では北京派が善戦していた。
- 中国から移入してきた非永住性居民は選挙権を持てないため、人口増加地に引っ越した香港居民が北京派を支援していた。
地図を見た最初の印象では新興住宅地で北京派が勝っているように見えたが、それだけでは分析としては不確かさが残る。そこで香港の統計…
- 北京派の支持層は特定のデモグラフィックの可能性が高く、おそらく、30-40代の年齢層である。
- 逆に言うと、高齢層と若年層では民主派が強いことになる。
- 香港の現状状態が続けば、北京派は更に弱体化していく可能性が高い。
2019年選挙において、民主派が約6割、北京派が約4割の得票率であった。その前の選挙においては、この数字が丁度逆転しており、真ん中にスウィングボーターがいると…